仕事の速さだけでは、測れないもの

コーヒーをつくる仕事には、目立つ工程もあれば、あまり表に出ない工程もあります。生豆を選ぶこと、焙煎すること、計量すること、袋に詰めること。そのどれもが、商品を届けるために必要な仕事です。
同じ作業でも、得意なことや取り組みやすい進め方は人によって異なります。一定のリズムで手を動かすのが得意な人もいれば、細かな違いに目を向けることに力を発揮できる人もいます。
仕事になると、どうしても「何個できたか」「どれだけ早く進んだか」が分かりやすい目安になります。でも、それだけで仕事の価値を決めたくはありません。
一つの工程を丁寧に終えること。分からないことを確認すること。次の人が作業しやすい状態で渡すこと。こうしたことも、商品をつくるうえで欠かせない力です。
就労継続支援B型のSRM江戸川では、一人ひとりの状態やペースを大切にしながらも、実際にお客様へ届ける商品を扱う仕事としての責任も大切にしています。
無理に急がせるのでも、最初から難しいと決めつけるのでもなく、どうすればその人が仕事に参加できるかを考える。そこに、支援する職員の大切な役割があります。
コーヒーの一杯の向こうには、いくつもの工程と、それを担う人の仕事があります。見えにくい一つひとつの仕事にも、きちんと価値があることを伝えていきたいと思います。


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